私はこれまで看護師として何が出来るのか？何を求められているのか？何をしたいのか？紆余曲折を続けながら業務に励み、その過程で高齢者・障がいのある方への医療について学ばせて頂きました。看護師として25年となる2022年、キャリアの集大成として瀬尾記念慶友病院への入職を決意しました。高齢者医療において欠かせないケアのひとつが、整形外科領域です。患者様やご家族を中心に各セクションがシームレスに連携した当院は「患者様との相互信頼」を理念に掲げ、2025年問題に向けて院内改革に取り組んでいます。

当院の専門領域を学び働けることと、職員同士が一緒に汗を流して前へ進んでいこうとしているところに非常に大きな魅力を感じました。またリハビリテーションの充実を図り脳血管疾患や廃用状態にある方々へも、充実した医療提供が行えるよう日々奮闘しています。
院内では患者様への言葉がけひとつをみても誰もがとても丁寧に接していて、全職員が理念を共有し高い意識で動いている温かい病院であることも、初めて入った瞬間にわかりました。訪れる方が.安心感を得る雰囲気のよさは、生き生きと働く職員から生まれるものでもあり、大事に守っていきたい当院の強みのひとつです。

当院の看護部は外来、病棟、オペ室、医療連携室の４つのセクションがあり、多様性に富んだ働き方ができます。外来は看護サービスのスキルと同様にコンシェルジュのような対応力を磨く事ができます。病棟では患者様と深く関わり術後管理や在宅復帰支援を学ぶ中で、多職種連携を実践しその方らしい生活を創造する力を養います。オペ室は整形外科に特化した様々な症例について学べ、術前・術中・術後の業務に携わりオペ室看護師のスペシャリストを目指せます。病院と在宅や事業所を繋ぐ役割の医療連携室は、様々な課題や要望に対しマネージメント能力を発揮し、より良い生活への橋渡しを行います。
学習環境としてe-ラーニングやクリニカルラダーなどの教育体制も整い、成長を実感していただける職場だと思います。さらに、これからの看護師には看護業務だけでなく、看護の役割から枝葉が広がる仕事を想像する力も育んでほしいと考えています。課題意識をもち、看護と連動する別の何かに目を向けることは、自身の可能性を広げ貢献度を上げることにもつながります。やる気と勇気を後押しするためのサポートも、しっかり行っていきます。

目の前の患者様だけでなく、ご家族や業務課題とも向き合わなければならない看護師は肉体精神労働者です。心と体を労わるために、一番大事にしてほしいのが家族や自分と向き合う時間です。職員同士がお互いのライフスタイルを尊重して協力し合える雰囲気が看護部の強みですが、勤務時間や配置人数にゆとりをもたせるなど、生活とのバランスをとっていただく取り組みは今後も整えていきます。また、看護師のストレスや疲れや悩みは、安全な環境で仲間意識を共有できる人と話すことで解消できることも多いものです。当院ではまず自身の接遇や躾がコミュニケーションの第一歩目と考えます。共に協働でき、どんな事にも気軽に「ヘルプ」と言っていただけたらと思っています。
ケアを実践するにあたっても、言葉でしっかりと繋ぎ丁寧な準備を行うことが重要です。
看護が好きな人同士が集まり、相互信頼の中で助け合えるからこそより大きな力が発揮できる、そんな職場づくりを大事にしていきたいです。